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8月30日(月) 谷原秀人が逆転で約2年ぶりの優勝!石川遼の後輩、浅地洋佑がベストアマ!!
 屋ゴルフ倶楽部で開催された国内男子ツアー「VanaH杯KBCオーガスタ」の最終日。2位タイからスタートした谷原秀人が8バーディ、2ボギーの66で回り、トータル22アンダーにスコアを伸ばし逆転優勝を挙げた。優勝賞金は2200万円。

通算16アンダー2位タイからスタートした谷原は、前半から着実にスコアを伸ばし、13番終了時点で23アンダーと単独トップに。だが、下位から強烈な追い上げを見せた立山光広が17番でバーディを奪い、16番で谷原がボギーを叩いたため22アンダーで並ぶ。しかし、立山は18番でボギー、谷原が17番でバーディを奪ったため、再び2打のリードを持った谷原が最終ホールをボギーとしたもののかろうじて逃げ切り、ツアー通算9勝目を飾った。1年11ヶ月と1日ぶりの優勝である。

1打差の通算21アンダー単独2位は立山。通算20アンダーの3位はジェイ・チョイ(韓国)とS.K.ホ(韓国)の2人。最終日を首位でスタートした上井邦浩は、2度のホールインワンも出したが、最終日は二つしかスコアを伸ばせず、19アンダーで5位に終わり、初優勝はお預けとなった。また、石川遼は2日目のような驚異的なスコアは出ず、菊池純、「相文と並んで通算17アンダー6位タイに終わった。

一方、杉並学院高の2年生、浅地洋佑が2イーグルを含む65のベストスコアタイを記録して、36位タイまで順位を上げた。今大会は、恒例の「ジュニア育成プロジェクト」の一環で挑戦。有望なジュニア選手に対し、各社主催のトーナメントへの出場チャンスを与えようという取り組みは、年々確かに実を結んでいる。すでに、ほかのトーナメントで過去3回のベストアマチュア賞に輝いている浅地は、難なく予選通過を果たし、「さらに決勝ラウンドで2桁まで伸ばせたことは、次の試合への大きな自信になります」とコメント。益々若手が楽しみになってきた。
8月30日(月) 40歳の鬼澤信子がプレーオフ制し悲願の初優勝!!
 ゴルフ倶楽部で開催された、国内女子ツアー「ニトリレディスゴルフトーナメント」の最終日。単独首位でスタートした鬼澤信子は、前半で4つスコアを伸ばしたが、初優勝のプレッシャーからか、12番でダブルボギー、続く13番でもボギーを叩き11アンダーで、2位スタートのキム・ナリ(韓国)に並ばれそのままプレーオフへと突入した。

プレーオフ1ホール目、先にパーパットを外した金ナリに対し、「強い気持ちで打った。緩まないように」と鬼澤は1.5メートルのパーパットをしっかりねじ込み、初優勝を手にした。40歳と346日目での初優勝は、ツアー史上3番目の年長記録。さらに463試合目での初優勝は、ツアーで最も遅い記録となる。優勝賞金は1440万円。

鬼澤は、ここまで21年かかったが「これから自分のゴルフは変ると思います。もっと強くなると思います。これからの私を見ててください」とコメント。若手の台頭が目立つ女子ゴルフ界で、40歳の初代女王の今後に期待したい。

通算10アンダーの3位タイには、この日のベストスコア「66」をマークした横峯さくらと、あと一歩でプレーオフの権利を逃した馬場ゆかりが続いた。7アンダーの5位にはアン・ソンジュが入り、賞金ランクトップの座はキープ。さらに1打差の6位に浅間生江が入った。有村智恵と諸見里しのぶは通算5アンダーの9位タイに後退している。
8月25日(火) 宮里藍が完全優勝で今季5勝目を達成!! 世界ランキングトップに返り咲く。
 女子ゴルフツアーのセーフウェー・クラシックは22日、米オレゴン州ノースプレーンズのパンプキンリッジGC(パー72)で最終ラウンドを行い、宮里藍は2バーディー、2ボギーの72にまとめ、通算11アンダーの205で今季5勝目、通算6勝目を挙げた。初日からの首位を守って同ツアーで自身初の完全優勝である。

2日間首位を守ってきた宮里藍だが、この日は立ち上がり2番でのボギーに続き、7番でもボギーと苦しむ。しかし、前半上がりホールでバーディを決めると、後半のスタートホールでもバーディを決めてスコアを戻すと、残りホール全てでキッチリとパーセーブ。通算11アンダーとスコアは変わらなかったが、最後まで首位の座を守り続けた。

通算9アンダーで2位タイに入ったのはチェ・ナヨンとクリスティ・カー。どちらもスコアを伸ばし、途中、宮里に追いつく場面もあった。カーは終盤の17番でティショットを左に曲げてバーディを奪えず、最終18番は勝負に出た2打目が池ポチャ。肝心なところでボギーを叩いてしまうなどチャンスをモノにできず、2打差の2位タイで大会を終えた。続く通算8アンダー、4位タイにはキム・ソンヒーとスーザン・ペターセン。さらに、6位タイにキム・インキョンと申智愛の韓国勢が続いた。

米ツアーでは岡本綾子が賞金女王となった1987年に4勝したが、宮里藍の5勝はこれを抜く日本選手としての単独最多勝記録。賞金ランキングでトップに再浮上し、岡本以来の賞金女王に前進した。

「またナンバーワンになれてとてもうれしい。まだ勝ったことは信じられない。前半は自分をコントロールするのが難しかったが、我慢していれば必ずチャンスが来ると思っていた。今年5度も勝てるとは思わなかった。これからも試合は続くので頑張りたい」とコメントを残している
8月23日(月) 福嶋2年ぶり優勝。ツアー24勝目!!
 CATレディースが大箱根カントリークラブ行われ、福嶋晃子が通算14アンダーで初日からの首位を守って優勝した。2008年の「スタンレーレディスゴルフトーナメント」以来となる2年ぶりの勝利。国内ツアー通算24勝目を挙げた。

首位スタートの福嶋晃子に、馬場ゆかり、姜如珍(カン・ヨウジン)が追い上げを見せる一進一退の展開で、 勝敗の行方が分かれたのは17番パー3。約1メートルにつけた福嶋は「手が震えた」というほど大事なパットになったが、バーディ奪取し首位に浮上。1打リードで迎えた最終18番で福嶋はティショットを右のラフに打ち込んでしまうが「横に出すだけなら並ばれると思った」と低い球で木の間を抜くショットを放ち、ピンチを切り抜け3打目でオン。このホールでもバーディを奪い勝負あり。

先週の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で2位タイに入り、「次の優勝は来ないんじゃないかなと思っていたが、吹っ切れましたね」と復活優勝を喜んだ。 2位はトータル12アンダーの馬場ゆかり、3位は姜如珍(カン・ヨウジン)、4位タイには有村智恵とアン・ソンジュが入った。

馬場のコメント
「ナイスプレーだったと思います。出だし抜けれたので、後半1つぐらいバーディーがきても良かったんですけど、後半入らなくて…。ボギーもなかったですし、良いプレーでした。以前までは、前の日の気持ちの持ち方が憂鬱という感じでしたが、今回は楽しみでした。バーディーを取った後も、気持ちを抑えながらも自分のペースで出来たと思います。3人がバーディーの取り合いで、すごく楽しかったです」
8月16日(月) 李知姫が逆転で今季初勝利! 宮里藍は1年ぶりの国内優勝がお預けに。
 井沢72G北コースで開催された「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」の最終日は、首位タイからスタートした宮里藍が序盤からパットが全く決まらず、通算8アンダーで単独4位に終わった。一方、好調だったのが李知姫。3日間ノーボギーの完璧な内容で、最終日も5アンダー67の好スコアをマークし通算13アンダーで逆転優勝を飾っている。

試合内容は、宮里藍、ニッキー・キャンベル(オーストラリア)、李知姫(韓国)の最終組に、この大会に4度優勝して相性の良さを感じさせたホステスプロの福嶋晃子を加えた4人の優勝争いとなった。まず宮里が「バーディとボギーがセットになってしまい、いけそうでいけなかった」と伸び悩んで後退。その後、福嶋が17番、キャンベルが16番で痛恨のボギー。最終的にこの日も好調を維持した李知姫が逆転で勝利を掴んだ。持ち味の安定感を最後まで崩さず、「ホッとしました。早く優勝したかった」と念願の今季初勝利を手に微笑んだ。

優勝の期待がかかった宮里だったが、「最後まで集中力を切らさずにできたし、今回はペース配分がすごく良かった。優勝争いの中でプレーできたことが重要なので、今週は満足しています」と納得の表情。米ツアーへシーズン後半に向け気持ちを切り替えている。

通算11アンダーの2位タイに福嶋とキャンベル。通算8アンダーの単独4位に宮里藍、通算7アンダーの単独5位にルーキーの甲田良美。有村智恵は通算6アンダーの6位タイに終わり、大会連覇はならず。横峯さくらは通算5アンダーの8位タイ、上田桃子は通算2オーバーの37位タイで終えている。
8月2日(月) 台湾出身の21歳ヤニ・ツェンがメジャー3勝目!
 子メジャー最終戦、全英リコー女子オープン最終日、後続に4打差をつけ単独首位でスタートしたヤニ・ツェンが1オーバー73とスコアを1つ落とすも、通算11アンダーで逃げ切り、メジャー3勝目を飾った。

初日から最終日まで首位を譲らない完全優勝と聞こえはいいが、キャサリン・ハルの猛追で、ハラハラの勝利だった。最後は1打差まで迫られたが、初日からの貯金がものをいった格好。自身の通算勝利数4勝のうち、メジャー大会で実に3勝目。2位に4打差をつけスタートしたヤニだったが、追いかけるキャサリン・ハルがスコアを伸ばし、最終ホールを迎えたときには1打差まで迫っていた。このホールはパー5だが、イーグルも何度か出ている難易度の低いホールだけにスリリングな展開が予想され、逆転も可能。そんな中、ドライバーで放ったヤニのティショットは完璧だったが、なんと飛びすぎてポットバンカーに捕まってしまう。そして、バンカーから2打目をフェアウェーに出し、3打目でピン右奥のカラーへ運んだ。4打目で寄せてもパーを拾うのがやっと。一方、ハルは、ティショットを右のラフに打ち込むも、2打目でグリーン奥まで運んできたことで、アプローチを成功させればバーディーが見えてきた。そして、先にアプローチをしたハルだったが、プレッシャーから痛恨の大ショート。2パットのパーとしたことで、万事休す。ヤニはカラーから2mに寄せると、このウィニングパットを確実に沈めた。

勝利を決めて万歳をしたが、涙が溢れだし「プレッシャー、緊張で今日は本当に疲れた。今までで一番難しい勝利だったと思う。」とコメント。「21歳の私がこれでメジャー3勝目だなんて、信じられない。いつも逆転ばかりで逃げ切りVは初めて。最後の4ホールはものすごく苦しかったけど、本当に勝てて良かった!」と喜びを爆発させた。全米女子オープンを制すればキャリアグランドスラム達成となる鮮やかな勝利だった。21歳での3大メジャー制覇(08年LPGA選手権、10年クラフト・ナビスコ選手権、10年全英リコー女子オープン)はツアー最年少記録となっている。

日本勢では、29位タイからスタートした宮里藍がバーディラッシュで5アンダー67をマーク。通算2アンダー9位タイまで浮上し、4日間の競技を終え、世界ランキング2位の面目躍如を保った。一方、前日まで快調なプレーを続けていた上田桃子はイーグルあり、ダブルボギーありと浮き沈みのある内容で2オーバー74を叩き、宮里と同じ通算2アンダー9位タイにとどまった。その他上位陣は、通算7アンダー3位タイにナ・エン・チョイ(韓)、キム・インキョン(韓)の2人。さらにクリスティー・カー(米)、エイミー・ヤン(韓)、セオ・ヒーキョン(韓)が通算6アンダー5位タイに入り、メジャーの舞台で韓国勢が層の厚さを見せつけた。
8月2日(月) 高山忠洋が5年ぶりに優勝!
 ン・クロレラクラシック最終日は、首位タイからスタートした高山忠洋が通算17アンダーでフィニッシュし、今季初勝利を手にした。高山は2005年のアジア・ジャパン沖縄オープン以来の3勝目。

終盤まで、同じ首位タイからスタートしたチャンドとの激しいデッドヒートを制した決め手は13番。右手前7メートルからスライスとフックが交じる複雑なラインを読み切ってバーディー。その後、チャンドが15番でボギーを叩いて失速。対する高山は17番パー3でバーディを奪って引き離し、最終的に3打差をつけ、5年ぶり通算3勝目を達成した。

 05年にはプレーオフを制して年間2勝を挙げ更なる躍進が期待されていたが、03年に抱えた持病の左手首痛に悩まされ、近年では日常生活に支障をきたすほど悪化していた。しかし、持ち前のガッツで病との闘いに終止符を打ち、ようやく栄冠を掴んだことは見事だった。石川遼、池田勇太、薗田峻輔ら20歳代の若手の活躍に押され、30代の選手の存在感が薄れていただけに今後の活躍に期待したい。

単独2位にチャンドが入り、3位タイに、平塚哲二とW.リャンが並んだ。通算10アンダーの単独5位に、韓国の「相文。通算9アンダーの単独6位に丸山茂樹が続いている。

第3ラウンドでコースレコードの63をたたき出した石川遼は8位から出たが2バーディー、3ボギーの73で5アンダーの14位に終わった。初日から2日続けてサスペンデッドとなり、前日には36ホールをこなす強行軍となったことに「この1週間はこれまでで1番ハードなスケジュールだった。その中で第3ラウンドでいいプレーができた。これからに生きてくると思う」と前向きに話したが、今週中に渡米し、8月5日開幕のブリヂストン招待、12日開幕の全米プロと米ツアー2連戦に臨むだけに、これだけのハードスケジュールはいくら若いとはいえ、ちょっと心配になってくる。ツアーの顔として主催者やスポンサー、テレビ局、JGTOなど、様々なしがらみで参戦せざるを得ない状況だろうが、果たして結果が伴ってくるのだろうか?そんな心配をよそに、飄々と日程をこなし、周囲を驚かせるようならうれしいのだが・・・せっかく現れたゴルフ界の救世主を慎重に育てて欲しいと願わざるを得ない。
7月26日(月) 小山内護が4年ぶり通算4勝目!!
 ・ノースカントリーゴルフクラブで開催された、「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」は4位からスタートした小山内護が、ボギーなしの3バーディー69で回り、通算13アンダーとしてチョ・ミンギュ、薗田峻輔とのプレーオフを制し4年ぶり通算4勝目を飾った。

18番パー5で繰り返し行われたプレーオフ1ホール目は3人揃ってパー。勝負が動いたのは2ホール目。「勝負をかけた」という薗田のセカンドショットは花道から傾斜を下って池ポチャ。薗田はこのホールダブルボギーとしここで脱落してしまう。 ピン位置を変えて行われた3ホール目は小山内、チョ共に譲らずバーディ、そして迎えた4ホール目。3パットでボギーとしたチョ・ミンギュに対し、小山内はパーをセーブし、史上5人目のマンデートーナメントからの優勝を成し遂げた。

昨年5月に左ひじを痛めて11年連続守っていた飛ばし屋はシード権を失い12月の最終予選会(QT)でも決勝に残れなかった小山内だが、優勝賞金2600万円とともに、2012年までのシード権を獲得。シェイプアップされた体を地道に作り上げたことが結果に結びついたようだ。「これまではミスしても次があると甘かった。1試合の重さを感じ、1打、1打を大切にプレーした。人生が変わりました」とコメントを残した。

一方、成長著しい園田だが今季2勝目はならず、初めてのプレーオフはほろ苦い思い出となった。だが、「届かない距離ではなかったし、僕はアグレッシブにいくタイプなので。いっちょ狙ってみるかなと勝負をかけた。悔いはないです」と2オン狙いを後悔はしていない。そして、「これもまた、自信になりました。プレーオフを経験していろいろなことを経験できましたし、4打差ありましたがプレーオフに行くまで伸ばすこともできました。自信を持って、次の試合もやれると思います」とコメント。次週も楽しみになってきた。
7月26日(月) 申ジエが逆転で今季初優勝し、宮里藍が世界ランキング3位に転落
 ランス・エビアン・マスターズGCで行われた米国女子ツアー第15戦「エビアンマスターズ」の最終日は、通算9アンダーの2位タイでスタートした申智愛が、67で回り通算14アンダーで逆転優勝し、最新世界ランキングで、宮里藍に代わって1位に立った。

モーガン・プレッセルが通算11アンダーの2打リードの単独首位で迎えた最終日だったが、チェ・ナヨンが66、15歳のプロアレクシス・トンプソンが67をマークし、ともに13アンダーでホールアウト。最終組のプレッセルと申智愛が同じ13アンダーで最終18番を迎え、どちらかがバーディで優勝という局面だったが、申が先に2.5メートルのバーディを沈め、プレッセルが外して決着。1打差で逆転、今季米ツアー初優勝を飾った。

「6月の虫垂炎の手術以降、とてもリラックスしてプレーができた。最後のパットは自分を信じて打った。勝てそうな予感がしてた」 とコメントしている。この勝利で宮里藍を抜き、賞金ランキング1位に浮上。世界ランキングも宮里藍に奪われて以来の1位に復活となった。

日本人選手では宮里美香が通算10アンダーの6位タイ、馬場ゆかりと不動裕理が通算8アンダーの9位タイに入り、来年の同大会の出場権を掴んでいる。なお、ディフェンディングチャンピオンの宮里藍は、初日こそ69と好スタートを切ったが、2日目からはグリーンに苦戦し、結局通算5アンダーの19位タイで終えている。

また、初日68、2日目67をマークして単独首位に浮上した宮里美香は初優勝の期待がかかったが、3日目に前半3連続ボギーを打つなど、74と崩れ6位に沈んだ。
7月23日(金) 無名選手の優勝でゴルフ界にもたらした影響は??
上からR・マッキロイ、鄭進、石川遼
 英オープンは、伏兵のルイ・ウェストヘーゼン(27、南アフリカ)が通算16アンダー、2位に7打差をつける大差でメジャー初制覇を果たした。

正直全くの無名な選手であり、誰も逃げ切りを予想しなかったことで、テレビ朝日の司会者は勿論、解説者の戸張捷や青木功の両氏も戸惑いを隠せなかったようだ。

これほどの大差が無ければ通常のメジャーなら、最終日のプレッシャーに押しつぶされるケースであり、「そろそろ優勝の二文字が脳裏をかすめ、体が動かなくなってきたようです」というような最終日に決まった台詞を伝えるはずだったが、全く意に反して本人は平然とフェアウェーを闊歩していた。

ウェストヘーゼン自身はメジャー大会には2004年から出場しているが、過去8戦で予選を通過したのは1度だけ。そんな彼に対して誰も逃げ切りを予想するものはなく、むしろその後につけた、リー・ウェストウッド、ポール・ケーシーといった英国勢に注目が集まっていた。ところが最終日、2位でスタートしたケーシーは、12番でトリプルボギーを叩いて、自滅してしまう。

そんなちょっと拍子抜けの全英オープンだったが、大会を振り返ってみれば、いろいろな角度からゴルフ界の勢力図が変わってきたように感じる。まず最初に思いつくのは次世代の台頭だ。

ベストアマに輝いた韓国の鄭進(釜山出身で、現在はオーストラリアのメルボルン在住の21歳)や石川遼(18歳)、それに大会を大いに盛り上げたR・マッキロイ(21歳)が素晴らしかった。特に、地元北アイルランドに程近いセントアンドリュースでの大会だったR・マッキロイは、2日目こそ80を叩き、初日のトップから予選通過ぎりぎりラインの-1の38位まで沈んだが、3日目と最終日に69と68をたたき出し、通算-8の3位に食い込んだことは見事だ。

また、鄭進も安定したプレーで-4の14位でフィニッシュしている。そして、 石川遼も昨年の全英オープンを沸かせたトム・ワトソンと回ったが、全く臆することなくプレーして見事に予選突破を果たし、最終的には-2で27位タイに食い込んでいる。

次に、アメリカ人の不振とウッズに代わる米ゴルフ界の若手スター選手の台頭が全く無いことに不安を感じざるを得ない。ウッズはご存知のように両手で余りある愛人を抱えた前代未聞のスキャンダルは、多くのゴルフファンを失望させ、ファンそのものも失ってしまった現在では、燃料切れの車のように蛇行しているように見える。

ゴルフがオリンピック種目に組み込まれ、メジャースポーツの仲間入りを果たした今、ウッズ頼みだった米ゴルフ界は若手のスター発掘と共に転換を迫られるだろう。
7月20日(火) アン・ソンジュ、プレーオフを制し優勝!!
 タンレー・レディース最終日は18日、静岡県裾野市の東名カントリークラブで行われ、通算6アンダーの210で並んだ韓国勢同士のプレーオフで、アン・ソンジュが李知姫を下し、今季2勝目を挙げた。

プレーオフ2ホール目(18番)でバーディーを奪い、日本女子プロゴルフ協会公認試合で韓国出身選手の通算100勝目を記録するとともに賞金ランクでもトップに立った。

1打差の3位は北田瑠衣ら3人。2位スタートの福嶋晃子は7ボギーと失速し、通算1オーバーの20位。アマチュアの香妻琴乃(宮崎・日章学園高3年)は通算1アンダーの13位でベストアマチュアを獲得した。通算3アンダーで6位に入った諸見里しのぶは、生涯獲得賞金4億円を突破。24歳での達成は、22歳だった横峯さくらに次ぐ記録。

 18番パー5でのプレーオフ2ホール目。カラーから7メートルをねじ込み、李知姫を破ったアン・ソンジュは「うれしすぎて実感がわかない。偉大な先輩に勝ちたいと思っていた」と開幕戦以来の今季2勝目を喜んだ。85年に具玉姫が初勝利を挙げて以来、韓国勢による日本での通算100勝目。
7月13日(火) ポーラ・クリーマーが悲願のメジャー初制覇!!
 ークモントCCで開催された米国女子メジャーの第3戦「全米女子オープン」の最終日。第3ラウンドを終えた時点で2位に3打差、通算1アンダー単独首位に立っていたポーラ・クリーマーが、最終ラウンドでも4バーディ、2ボギーとスコアを伸ばし、ただ1人のアンダーパーとなる通算3アンダーでフィニッシュ。自身初のメジャータイトルを手にし、優勝賞金58万5000ドル(約5200万円)を獲得した。米ツアーは通算9勝目。

全米でも屈指の難コースを制したのは、左親指のケガから復帰したばかりのポーラ・クリーマーだった。クリーマーはサスペンデッドになった3日目の続きをプレーし、16番でボギーを叩いたものの、最終18番でバーディを奪ってホールアウト。いい流れで最終ラウンドに突入した。この日はグリーンがやわらかくボールが止まりやすくなったことで、スコアを伸ば選手が多い中、クリーマーも5番パー5でボギーが先行したが、6番、9番のバーディで取り返しバックナインに。 しかし、前を行くチェ・ナヨンが9番パー5でイーグルを奪うなど、前半で31をマークして猛追する。一時は2打差に迫ったが、クリーマーは14番でバーディ、続く15番パー4でも第2打を50センチにつけるスーパーショットで連続バーディ。これで通算3アンダーと伸ばし、4打リードで最終18番を迎えた。最後まで落ち着いたプレーのクリーマーは、ピン左8メートルに2オン。これを1.2メートルオーバーさせたが、最後はしっかりと沈めてパーセーブ。最終ラウンドで69をマークして通算3アンダー。2位に4打差をつけてメジャー初勝利を飾った。

通算1オーバーの2位タイには、「66」をマークしたチェ・ナヨンと、スーザン・ペターセン。通算2オーバーの単独4位にキム・インキョンが入った。日本勢では、横峯さくらが通算6オーバーの10位タイ、有村智恵が通算12オーバーの28位タイ。宮里藍は通算13オーバーの31位タイ、諸見里しのぶは通算14オーバーの34位タイで4日間の戦いを終えた。
7月12日(月) 兼本貴司が6打差をひっくり返し、大逆転で通算2勝目!
 クサス選手権最終日が大利根カントリークラブで行われ、兼本貴司が66をマークし、通算18アンダーで今季初優勝、ツアー通算2勝目を挙げた。

単独首位でスタートした兼本だが1番で3パットのボギーを叩いて井上に並ばれると2番の連続ボギーで首位から陥落。力みからショットが乱れて4、9、11番もボギーとし、11番終了時にはトップに6打差をつけられる苦しい展開。しかし残り7ホールから猛チャージが始まる。12番でピン左6メートルをねじ込み、息を吹き返すと13番でイーグル、14、16、17番とバーディーでこの時点で1打差まで詰め寄った。最終の18番パー5でも、「2打目を打つ前からイーグルしか狙っていなかった」。残り239ヤードを3UTでピン右6メートルにつけ、フックラインを沈めると、兼本はたてつづけにガッツポーズを繰り出した。

昨年5月の三菱ダイヤモンドカップでプロ17年目での初優勝を飾った際は、支えてくれた人への感謝で涙が止まらなかった。この日は「身震いして涙が出そうになった。自分自身よくやったと思う」と勝利に酔いしれた。

98年「フィリップモリス」の尾崎将司以来となる逆転イーグル決着。ハーフ29の快記録で奇跡を起こした。石川、池田、薗田ら若手に注目が集まる中、ベテランも健在だ。
7月12日(月) 不動裕理が劇的バーディーでツアー通算48勝目!!
 治チョコレート・カップ最終日が札幌国際カントリークラブで行われ、
前日首位の不動裕理が一時は首位の座を譲るものの、5バーディー、1ボギーの68で回り、通算12アンダーで5月の中京テレビ・ブリヂストンレディース以来となる今季2勝目、ツアー通算48勝目を挙げた。17番でイ・ジウと通算11アンダーで並んだが、最終18番でバーディーを奪って決着。賞金1620万円を加えて今季獲得賞金を約4717万円とし、賞金ランキングでも横峯さくらを抜いて4年ぶりにトップに立った。

優勝の行方は最終18番ホール・パー5まで持ち越されたが、不動はラフからの難しい3打目を絶妙な距離感で見事にグリーンへ乗せ、「1mほどスライスしました」というバーディーパットを見事に沈めた。

「パットも凄く興奮しましたけど、私の中ではあのショット(18番の3打目)も良かったです。少しでも右にいけばバンカーでしたし、左に行けばチャンスに付かない」と優勝がかかった土壇場で、会心のプレーを見せ、通算12アンダーで今季2勝目を手にした。

通算11アンダーの単独2位に、惜敗を喫したイ・ジウ。通算10アンダーの3位タイに、藤田幸希と川原由維。通算8アンダーの単独5位に中田美枝が続いた。
7月6日(火) チェ・ナヨンが今季初優勝。米ツアー通算3勝目!
 イランドメドーズGCで開催された、米女子ツアー「コーニングクラシック」の最終日。チェ・ナヨンがプレーオフの末に、通算14アンダーで今季初優勝を飾った。23歳のチェは昨年のサムソン・ワールド選手権、ハナバンク-コロン選手権に続くツアー通算3勝目。

前日は8番でホールインワンを達成するなど初日から首位を独走し、完全優勝の期待が高まっていたチェ・ナヨンだが、出だしの1番でいきなりボギーを叩きリードを失う苦しい展開に。しかしなんとか前半を1アンダーとし、一時は5打差までリードを広げたが、バックナインに入ってからその勢いを失っていく。14、15番で連続ボギーを打って、キム・インキョン、キム・ソンヒ、クリスティーナ・キムに首位の座を奪われる。

しかし、土壇場の最終18番で4メートルのバーディパットを沈め、首位タイに並んで勝負は4人によるプレーオフへ。決着は2ホール目で80センチにつけたチェがバーディパットを沈め、今季初優勝を飾り、賞金15万ドル(約1300万円)を獲得した。

プレーオフを戦った4人に続き、単独5位に食い込んだのは申智愛。インキョン同様ベストスコアをマークする猛攻を見せたが、一歩及ばず通算13アンダーでフィニッシュ。

上田桃子はこの日、16番でボギーを叩くまでに3バーディ。そしてラストを連続バーディで締め、通算9アンダー。単独16位に順位を上げて大会を終えた。
7月5日(月) 辛ヒョンジュがプレーオフを制し、2年ぶりの勝利!
 子ゴルフツアーの日医工女子オープン最終日は4日、富山県富山市の八尾カントリークラブで行われ、辛ヒョンジュが通算8アンダーで並んだ天沼知恵子とのプレーオフを制し、2年ぶりのツアー5勝目を挙げた。

前半終了時は天沼がシンに3打差をつけトータル12アンダーでリード。独走態勢に入るかと思われたが、後半の10番で天沼はティショットをOBをとし痛恨のトリプルボギーで一気に混戦になる。2年ぶりの優勝を目指すシンと、4年間勝利から見放されている天沼に、ルーキーの綾田紘子が加わり、勝負の行方は終盤へ突入。9アンダーの天沼に対しシンと綾田は1打差のトータル8アンダーで迎えた18番で、ティショットをラフに入れた綾田はこのホールでパーセーブできず、天沼も3打目でグリーンをとらえることができずボギー。3打目をピンに絡めたシンは、短いバーディパットは決められなかったが、パーパットを沈めプレーオフに持ち込んだ。18番パー5で行われた、プレーオフ1ホール目。ともに3オンに成功したが、距離を残した天沼のバーディパットは6メートルもショートし、パーパットも外してしまう。一方の辛は3メートルのバーディパットを外すも、難なくパーをセーブして熱戦に終止符を打った。辛が2年ぶりとなるツアー通算5勝目を手にしている。ドライバーの平均飛距離は約220ヤードと劣る上に雨でランが出ず「全部パー5みたい」とぼやきながらも、フェアウエーキープ率は100%で、2年ぶりの復活優勝を果たした。

通算7アンダーの単独3位には女子大生プロの綾田紘子。通算6アンダーの単独4位に藤田幸希。通算5アンダーの5位タイに、全美貞、イ・ジウ、李知姫、アン・ソンジュの韓国勢が続いた。
7月5日(月) 池田が今季初優勝!通算5勝目!
 ーシンレイクウッドGCで行われた、「トーシン・トーナメント」最終日は、単独首位から出た池田勇太が逃げ切って今季初優勝を飾った。4打差の2位から逆転を目指した先週優勝の薗田峻輔は72とスコアを伸ばせず、3打差の2位で2週連続優勝は成らなかった。

池田は序盤でつまずいた。2番でボギー、3番では第3打のアプローチがピンがある2段グリーン上段に届かず、ダブルボギー。後続に迫られたが3日の雨天から一転、この日は気温30度を超える晴天で、グリーン状態も一変しており「しょうがない。思ったところには打てている」と割り切っていた。12番のボギーで2位薗田に1打差とされても「別に普通でした」。逆に16番で3メートルを沈めバーディーとし、4打差に引き離して勝負を決めた。


一方の薗田は3度の3パットが響いてスコアを伸ばせなかった。グリーンのスピードが違いに戸惑い「かなりギャップがあって距離感を合わせるのが難しかった」と。日本人初の初優勝から2連勝を逃し「なかなかないチャンスだから悔しい」と話したものの、2週連続最終日最終組での優勝争いは何よりの経験。「また来週も狙ってコツコツやっていきます」と下を向くことはなかった。これで池田はツアー通算5勝目。次戦の全英オープンへ弾みをつけた。

66をマークした丸山茂樹が通算13アンダーで3位に入った。藤田寛之は通算4アンダーの27位だった。
6月28日(月) 大学生プロ、薗田峻輔がプロ参戦5試合目で初V!
 ズノ・オープンよみうりクラシックは荒天で54ホール競技となった最終日、杉並学院高時代、石川遼の先輩で現役大学生プロ、薗田峻輔が1イーグル、5バーディー、1ボギーで66とスコアを伸ばし、通算15アンダーでツアー初優勝を飾った。ツアー選手としてのデビュー年の優勝は一昨年の石川遼以来で、歴代最速タイのツアー5戦目で優勝。大学生プロの優勝は日本人初で、全英オープン(7月15日開幕、セントアンドルーズ)の出場権も獲得した。

1番でバーディを奪った薗田は2番パー5でイーグルを奪い順調にスコアを伸ばした。一時は谷口徹に1打差まで迫られたが、後半に入り4バーディ、1ボギーとスコアを伸ばして谷口を振り切った。薗田はプロ転向後5試合目で優勝を果たした。

通算12アンダーの単独2位は谷口、通算9アンダーの単独3位に韓国の朴宰範が入った。また8アンダーの4位タイには宮瀬博文、増田伸洋、ハン・リー(米国)、ウェン・リャン(中国)、金庚泰(韓国)、ウェイン・パースキー(オーストラリア)の6人が並んだ。この6名の内、最終日のスコアが最も良かった宮瀬が、今大会の上位4人に与えられる「全英オープン」への出場資格を掴んでいる。大会連覇をかけて出場した石川遼は、ダブルボギーは叩かなかったが、3バーディ、5ボギーとスコアを崩した。3ラウンドで通算イーブンパーの52位タイとなっている。

ラウンド後「ナイスプレー」と声をかけてきた後輩に、涙声で「ありがとう」と返すのがやっと。「待っててくれてビックリした。涙が止まんねえじゃんと思った。1年前に石川が頂点に立ったトーナメントで、まさか5試合目で優勝できるなんて思ってもいなかったし、想像もしていなかった。」とコメント。一方先輩の晴れ姿に感激した様子の石川も「ジュニアの試合で圧倒していた雰囲気。本当に強かった」と先輩をたたえた。昨年プロ転向へ決断したことは間違ってはいなかったようだ。全英オープンにそろって出場することも決まり、「夢みたいです!」と石川が答えれば、「代表選手のつもりで戦いたい」と園田は口元を引き締めた。今大会は杉並学院高2年の浅地もベストアマを獲得。杉並学院旋風はしばらく続きそうだ。
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